新畳をいれてから4~5年程で畳が日焼けしたり、傷み始めたら畳表を裏返しにして張り替える作業です。
※畳表の傷み具合が進みますと裏返しが出来ない場合があります。
TATAMI STRUCTURE
畳の構造
畳は、表面に見える畳表と芯の部分に当たる畳床を重ねたものに、
畳縁を縫い付けて出来上がっています。
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畳表(たたみおもて)
畳表は、原材料はイ草。
ござのように繊維状にしたイ草を織ったもので、
畳の表面に使われます。 -
畳床(たたみとこ)
畳床は稲わらが原料。
わらを縦横に積み上げ、40cm程のものを5cmまで圧縮して作ります。
畳床は畳のよしあしを左右する重要な部分で、保湿性や弾力性、吸音効果など
畳の機能面で大事な働きをしています。 -
畳縁(たたみへり)
畳縁は、畳の長辺のフチに縫い付ける布です。
畳表の角の磨耗を防止し、畳と畳の隙間を埋める働きがあります。
また、織り込まれた美しい色柄は部屋を引き立たせます。
THE LIFE OF TATAMI
畳の一生
畳は新調後4~5年くらいで日焼け、変色します。
畳表は両面使えますので、1回目は「裏返し」を行います。
裏返し後、さらに2~3年目に「表替え」で畳表を張替えます。
畳床が丈夫なら、「裏返し」「表替え」の繰り返しでいつまでも使い続けることができます。
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裏返しをした畳表が傷んできたら畳床をそのまま生かし新しい畳表に取り替える作業です。8~10年が適当なお取替え時期です。
裏返しや表替えの場合には畳縁も新しく取り替えます。 -
畳床も含めて全体を新品に取り替えます。
取り替える目安は適度な弾力性が無くなったり、凹凸が激しくなったり、大きな隙問が出来たら、畳替えをしてください。
Q&A
Q&A
- Q
畳に寿命はありますか?
- A
畳には寿命があります。
使われる環境や畳の品質によって、使用年月は大きく変わりますが、一般的には4~5年周期でメンテナンスをおすすめします。
畳の色が変色してきたり、適度な弾力性が無くなったり、凹凸が激しくなったら畳替えの時期です。
畳のリフレッシュには「裏返し」「表替え」「畳床替え」の方法があります。
- Q
畳の上にじゅうたんを敷いてもいいですか?
- A
畳の上にじゅうたんやカーペット等を敷かれますと、ダニ等の害虫のすみかになってしまいます。
畳の寿命を早めることになるのでおやめください。
- Q
畳の清掃の仕方について教えてください。
- A
通常の掃除の場合は、お湯で固く絞った雑巾で畳の目に沿って拭きます。
お湯を使ったほうが、畳表の乾燥が早いという利点があります。
電気掃除機の場合は、強くかけると畳表を傷つけますので、畳の目に沿って軽く触れる感じでゆっくりとかけて下さい。
ダニの予防には、掃除機でこまめに清掃することは有効です。
カビが生えてしまった場合は、アルコールや焼酎などの蒸留酒(醸造酒は×)を布にしみ込ませてこまめに拭き取ってください。
アルコールは殺菌力があるのでカビを抑える効果があります。